合格体験記

 
 今回、県立船橋高校に合格できたのは、開進学園で学んだことをしっかり身につけられたからだと思っています。それを実感したのは、中三の夏期講習の時でした。

 夏期講習では、社会以外の四科目を平均的に勉強していきました。四科目の中では、特に理科の知識が相当上がりました。苦手だった地層や電気の分野が良くわかるようになり、力になっていきました。また、平日の塾の時間に少しずつ勉強していた国語の文法の分野も、夏期講習の間にさらに深めることによって、より多くの知識を得ることができました。

 それからしばらく経つと、今度は土曜日の入試対策特訓が始まりました。この特訓では、様々な問題を解きながら基礎を固めるとともに、私立高校対策のためにかなりハイレベルの問題を解いていきました。

 一月中は、このハイレベル問題をはじめ、家でも私立高校の過去問題ばかりでしたから、試験勉強が私立一色になってしまいました。しかし、一月下旬の私立高校入試では、第三志望と第四志望の高校には合格したものの、第二志望の高校には受からず、公立高校の入試に対して少し不安を持ちはじめてしまいました。

 特色化選抜に受からず、一般入試だけになってからは、まず三年間分の千葉県公立高校の過去問題を解きました。それまで私立高校の勉強ばかりしていたこともあって、国語や数学、英語の問題は比較的点数が取れたため、入試までの約八割の時間は理科と社会の勉強に割きました。

 そして迎えた入試本番では、国語の新傾向の問題に苦戦し、自信のあった理科の電流の計算問題が解けませんでした。数学と英語は満点を取れたものの、自己採点ではおそらくダメだろうと思っていました。

 二倍を超す高い倍率にもかかわらず合格したとわかった時は、喜ぶというよりも、驚きました。長い間の塾の支えが、第一志望合格という最高の結果に繋がったのだと思います。

 高校生になっても気を抜かず、いろいろなことに絶えず努力していきたいです。
 私は高校生になるまで、はっきりと将来の職業を考えたことはありませんでした。そんな私が就きたい職業を見つけられたのは、商業高校に通っていたからかも知れません。私が就きたいと思った職業は、税理士でした。そのために、大学で経済の勉強がしたいと、強く思いました。
 
  私が通っていた高校は、生徒の半数は就職し、その他は大学や専門学校へと進学しています。大学を一般受験する人はほとんどいません。大学進学者の大半は指定校推薦や自己推薦の制度を使います。私も当初は指定校推薦の枠を使おうと思い、私立の、税理士になるためのコースが設けられているところを志望していました。 
  
 千葉大学の特別推薦の話を持ちかけられたのは、私が大学を決めかけていた時でした。この推薦枠は特別と名が付くとおり、誰もが受けられるわけではありません。評定平均値が4.3以上で、なおかつ日商簿記検定1級もしくは通産省の第1種情報処理の資格を有してなければならないのです。私は、普通高校の方なら耳慣れない簿記部という部活に所属していました。そこで幸運にも、日商簿記検定の一級に合格していたのです。その上、もともと指定校推薦を考えていたので、評定平均値の方もクリアしていました。

 私は迷いました。千葉大学には税理士になるためのコースがありません。ただし、同じ学部の中に法学科もあり、そちらの講義も選択できます。私は法律にも興味があったので、できれば法律も勉強したいと思いました。そうなると、税理士になるための勉強は自分ひとりでやらなければなりません。大学生の中には、ダブルスクールといって、大学と専門学校の両方に通っている人もいるそうですが、私には選択することができない道でした。

 自分の中でこの問題が堂々巡りしていた時、部活の先輩にあたる方から一通の手紙をいただきました。その先輩は千葉大学に通っていて、私が迷っていることを知り、励ましの手紙をくださったのです。千葉大学の学内のことや、受験を決めるまでは自分の不安だったことなどが書かれていました。私はこの手紙を読み、心の中で何かが吹っ切れたような気がしました。そして、実際に千葉大学の説明会へ行き、中身を見て、そこへいこうと決めたのです。

 千葉大学を受験するにあたって、一番のネックは小論文でした。小論文を書いたことがなかった私には、皆目見当もつきません。高校の進路の先生から「千葉大の小論文はとても難しく、量が多い。それに時間も2時間以上で長いから、集中力をつけろ」と言われました。そこでとりあえず、前年度の問題を国語科の先生のところへ持って行き、意見を聞こうとしました。ところが、「俺も何書いたらいいかわからない」という答えでした。今現在の経済で、問題だと思われることがテーマだったので、経済の知識を持っていないとどうしようもないものだったのです。その先生に小論文の例題を2つ出してもらいましたが、心の中ではとても動揺しました。
  
 母が開進学園に小論文コースがあることを持ち出してきたのは、8月の中ごろだったと思います。推薦入試は11月だったので、無理を承知で頼みに行きました。私は開進学園で、経済用語を勉強したり、文章の読解の仕方や、文章を書くときのポイントなどを学びました。勉強した中で気づいたのは、小論文の答えはひとつではないということ。つまり、自分の考えが答えになるわけですから、自分の考えさえしっかりしていれば、答えられない問題はないということです。そのことを理解したとき、私はもう大丈夫と自信をつけました。時間内に小論文を書き終える練習もしていたので、後は集中力をつけるだけです。

 当日にトラブルはつきもの。練習のとおりではないとわかっていたつもりなのですが、私は頭の中が真っ白になりました。小論文というはずだったのに、なんと数学と英語の問題が出たのです。小論文の問題は最後の最後にありました。私が一番自信があるのは小論文なのだからと気を取り直し、小論文から手をつけたのが効を奏しました。小論文を書いている間に、自分の落ち着かせることができたのです。資料は経済とかけ離れたものでしたが、自分の考えをすんなりとまとめることができました。しかし、残った英語の問題は、あまり解くことができませんでした。2時間半の試験時間を使っても、解答用紙を半分ほどしか埋められなかったのです。気を落とす間もなく、次は面接試験。面接試験はあまり緊張せずに済みました。

 私にとって、一番大変だったのは、試験終了後から合格発表日までの間でした。その期間はなんと33日。1ヶ月以上も、合格の報せであふれかえるクラスの中で、やきもきしなければなりませんでした。

 『合格』の2文字が私の前に現れたとき、全身の力が抜けると共に、心の中で何かが溶けていったような気がしました。私は、たくさんの人に支えられて、この2文字を手にすることができました。支えてくれたのは家族であり、友人であり、先生であり・・・。受験するときは自分のことで頭がいっぱいだったので、そのことを自覚することができませんでしたが、今ははっきりとそれを感じています。またそれをバネにして、新しい大学生活をがんばろうと思っています。
 私が大学で学びたいものを見つけたのは、高校1年の冬でした。それまでは、母が英語の教師であったことから、ただなんとなく英文科にでも行こうかなと考えていました。私自身、英語は好きな方でしたが、大学に入って専門的に学びたいというほどの興味はありませんでした。その上高校に入り、一段と英語が数学と似たような公式的なものになってからは、あまり好きな教科ではなくなっていました。
  
 私の高校はどちらかというと進学校だったので、高1の頃から大学受験のことを考えなければなりませんでした。どういう進路をとったらいいか考え込んでいた矢先、開進学園で表現学習をしました。テーマは、「『ニュートン』を使って自分の興味のあることを調べてみよう」。
 
 創刊号から最新号までの『ニュートン』の記事一覧を見ながら、私は少しでも興味を引かれたものを片っ端から調べました。すると、宇宙や草花、もちろん英語、そして歴史が候補に上がりました。小さい頃から歴史は好きでしたが、本当におもしろいと感じたのはその時でした。
  
 学ぶべき目標を見つけた後、私はどこの大学を受けるべきか考えました。先生や先輩、友人たちの言葉を頼りに、史学で有名な大学や、充実した史学の研究ができそうな大学を数ヶ所選びました。オープンキャンパスへ行き、それぞれの大学の雰囲気を肌で感じて、最終的に第1志望を慶應にしました。その時の自分のレベルでは到底無理なことはわかっていましたが、目標を高く設定し、その分だけ勉強し、より力が伸びてくれればと考えたのです。
  
 慶應の入試の詳細を調べていくにつれ、私の志望する文学部には公募推薦があることを知りました。第一志望なので、チャンスはより多くということで高2の冬頃迷わず受験を決意しました。決意したとはいっても、受験には資格、すなわち評定平均値が4.3以上という規定があったので、学校の定期試験の勉強に重点を置かざるを得ませんでした。
  
 その規定をなんとかクリアすることができ、次の課題は公募推薦用の入試対策でした。過去の問題は一般入試とは異なり、大学側に資料請求して得た3年分しかありません。その上問題形式が極めて特殊なものだったので、市販の小論文対策でカバーしきれるものではありませんでした。そこで開進学園は、この形式と全く同じスタイルのオリジナル問題を多岐にわたる分野で作ってくださいました。何回も小論文を書き、普段は興味もない本を読み、どんなことにでも自分の考えを書けるようになっていきました。
  
 そして迎えた入試当日、形態は昨年と大筋は同じでしたが、内容は予期していたものとは全く違うものでした。しかし、小論文とは自分の考えをいかにして相手にわかりやすく伝えるかです。その本質はいつでも変わりません。事前の練習で書いていた内容が応用できそうな問題だったので、あまり考え込むことはありませんでした。大切なのは焦らないこと、迷わないこと、自分は自分と思うこと。自分の意見に迷いがあると、それはそのまま紙面に移り、優柔不断な文章になってしまいます。「ほかの誰がなんと言おうと私はこうだ!」という信念は非常に重要です。
  
 小論文に限らず、自分自身の考えをはっきり持つということは、個々が重要視される世の中に移行するにつれてどんどん大切になっていきます。そうなると、ひとりひとりの能力にあった教育形式の重要性も増していくことでしょう。開進学園はひとつの統一された意識の下で教育するのではなく、塾生個人個人の価値観を養い、考えの選択肢を広げるための学習の場だと思います。大切なのは、勉強よりも、その礎である自己。「自分」というのは、わかっているようで、迷ったり考え込んだり、実はかなり不確かな存在です。「不確かな自分」の考えを、紙に書いて客観的に見ることで、「自分」の中に改めて気づく部分もあります。小論文の学習は、入試はもちろんですが、「私」自身への理解も深めてくれました。

開 進 学 園


慶應義塾大学

千葉大学

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